連携システムへの取り組み

連携システムへの取り組み

足寄町の医療と介護・保健・福祉の連携システムを語る

足寄町長安久津勝彦

中核となるソーシャルワークセンター

「医療と介護・保健・福祉の連携システム」が構想通りに機能していくかどうかは、その中核となるソーシャルワークセンターが果たす役割にかかっていると言っても過言ではありません。例えば、医療機関で治療は終わったけれど、様々な事情で自宅には戻れないという人がいます。担当医師の意見は最終的には重要だと思うけれど、そこの判断に行き着くまでの情報収集はソーシャルワークセンターの重要な役割だと思います。本人の気持ちが一番重要だし、家族の考えや抱えている事情というものも複雑に絡んでいるのではないかと推察できます。そういった相談を十分に受けた結果、在宅サービスとか施設サービスなどの方向付けができていけば、本人も家族も安心だと思います。

地域包括支援センターの機能強化

第一段階としては、医療機関の役割分担が大きく前進しました。4 月1日からは入院機能は国保病院の60 床に一本化され、我妻病院は新型老健と外来診療部門となります。それと23 年度は地域包括支援センターの機能強化を行いました。つまり、先ほどのソーシャルワークセンター構想実現のために先行して啓発活動をスタートしました。
この情報誌の発行や講演録の発行なども啓発活動の一環として大変重要な活動であると考えています。またIT を活用した情報の一元的調整を行うシステム作りと足寄町全体の医療や介護等に関する情報を得ることができる専門のホームページの制作にも着手しました。このように地域包括支援センターの機能強化を行うことで、連携システムの大切な基礎となっていきます。

総合計画は町づくりの基本

次は、具体的で目に見える施設づくりに24年度から着手します。その実現に向けて多方面の方々からご意見を聞きつつ、どのようなものにしていくか基本計画をつくる段階に入っていきます。平行して人材の確保や運営手法など、これからどんどん具体的にしていかなければなりません。先般承認された第五次総合計画の実施計画は今後、町がどのような事業の実施を予定しているかを示したもので、施設づくりにつきましては町民の代表者が参画している総合開発審議会によって承認いただき大きなレールが敷かれました。

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