あしょろって 5

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あしょろって 5

7おむつをしている方はゼロ 私がとても感動したのは、ご家族が面会に来た時に、その利用者さんは誰が来たのかが判ったことです。家族の方はとてもビックリしていました。歩けないと思っていた人が歩けるようになったということでもすごく驚かれました。 このように、おむつを外すことができると驚くべきことが起きます。きたざわ苑ではおむつをしている方はゼロです。歩けるようになると病気にかかりにくくなりますので、通院も減ります。施設に入所する前から生活のリズムを整えていくと多少は元気になっていくのですが、想像以上に元気になっていくのを目の当たりにすると、家族の施設に対する期待感はこれまでのものとは全く違ってくるのです。基礎理論と豊富な経験が 認知症に対するスタッフの対応で一番大切なのは基礎理論です。それが判っていなければ、周辺症状などの問題行動がどうして出てくるかという分析もできませんし理解もできません。加えて、認知症の方々に対する豊富な経験があると、もっと適切な良いケアができます。認知症の方の介護プランを10人の人がそれぞれ立てた場合、10人が10人それぞれバラバラのプランだとしたら、それは変だと思いませんか。バラバラのプランができてしまうのは基礎理論がしっかりと習得できていないことが考えられます。医学になぞらえてみると分かり易いですね。病気の検査や問診など科学的な基礎理論に基づいて行われるので、投薬など治療がほぼ同じように行われるわけです。介護プランも医学と同じように基礎理論に基づいて立案されなければなりません。そうすることで、どのような自立支援を目指して立てられたのかが読み取れてくるのです。それぞれのスタッフが認知症対応スキルを高めていく努力ができるように施設としての環境を整えていくことがとても大切だと思っています。排便メカニズムと姿勢の深い関係トイレ補助具「ふんばる君」。排便しやすい姿勢をとるための補助具。足寄町の小規模多機能にも導入を検討しています。