あしょろって 5

あしょろって 5 page 8/12

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あしょろって 5

8水が元気の元 人間の身体の半分は水でできていますので、水分が身体から抜けていくと、状態が悪くなっていくということをしっかりと理解しておくことが必要です。利用者自身が自分で水分を補うことが基本ですが、介護が必要な状態になると自分では難しいので、介護スタッフが補っていきます。1日に1,500mlは飲むことを推奨しています。サポートしていくスタッフが、水分補給の基礎知識と理論が頭に入ってないと、なんでそんなに飲ませなければいけないのということになります。利用者さんに水を飲ませないスタッフに聞くと、「本人が嫌がっているのに無理やり飲ませると虐待になる」と言うのです。「では、嫌がることをさせないというなら服薬を嫌がったら飲ませないということですか」と聞くと、薬の場合は嫌がっても飲ませると言います。それは虐待ではないのかと聞くと、それは本人の身体のためだからと言います。それで水分が身体のためにどれだけ必要なことかが判ると、それは虐待ではなくて水を上手に飲ませることがスタッフとして必要だということになります。誰かのせいにしていると良い介護ができないのです。歩行訓練は介護スタッフが 歩行できるようになるのは自立へのステップとしてとても大切です。まずは、5秒間のつかまり立ちから入ります。生活の中で毎日リハビリを行っていくのは介護スタッフです。理学療法士などのリハビリスタッフは、身体の状態の評価と、どういう姿勢で援助すると効果があり、歩けるようになるかを介護スタッフに指導します。お互いの役割分担を決めて、週一回は機能訓練室でリハビリ機器を使ったリハビリをリハビリスタッフと介護スタッフが共同で訓練を行います。週一回の機能訓練だけでは全く足りません。介護スタッフによって毎日何度も訓練することで歩行ができるようになります。お寿司になると食べられる 病院でおかゆとか柔らかくつぶしたペースト状の食事をしていて、施設に戻ってきて、その利用者さんの口腔機能などの再評価をせずに、そのままの食事を続けてしまってはいけません。病院では介護の手が少なくて、食事介助を十分にできないことがあるかもしれません。施設では介護職の手がたくさんあるので、ゆっくりと介護することで常食のものを食べさせてあげられる可能性があります。普段はペースト状のものしか食べられない人が、お寿司になると食べられるという話を聞いたことがあると思います。だったら、酢飯のものから食べさせてあげるといいのです。食べることも、歩くことと同じで、使わなければ機能は落ちていきます。自分ならどうして欲しいか これまでお話ししたことは、なかなか難しいですけども、取り組むという姿勢は重要です。自分ならどうして欲しいかということに立ち返ることです。