ブックタイトルあしょろって 6

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あしょろって 6

足寄町の医療と介護・保健・福祉の情報誌 あしょろって発行/ 足寄町編集/ 福祉課総合支援相談室地域包括支援センターTel 0156-25-9200http://www.ashorotte.jp/あとがき高齢者等複合施設の半分、小規模多機能施設と地域交流施設は完成して、この4月に供用開始になります。残りの認知症高齢者グループホームと生活支援長屋は26 年度内に完成を目指します。これらの機能を一つにまとめたゾーンは「むすびれっじ」という愛称に決まりました。地域の人々を結ぶ拠点として中心的役割を担っていくと期待されています。インタビュー歯科医師としてASHOROTTE超高齢者社会に貢献していきたい。中原歯科 院長 中原 昌三氏歯が無ければ噛むことはできません。噛むことで脳に刺激を与えていくと認知症の予防にもなります。リハビリをやる時も歯があると無いのとはその効果に差が出てきます。たとえ入れ歯でもかみ合わせは重要です。スポーツ選手も全部の歯が均等にあたるようにしていると力が出ます。「8020 運動」は80 歳で20 本の歯を残そうというものです。元々歯は28 本あるので、抜けるのは8本以内でおさえようということです。歳を取ってくると、気管のしまりが悪くなって知らず知らずのうちに肺に食べ物やだ液がだらだらと入ってしまうことがあります。その時に口の中が汚れていると肺炎になってしまうことがあります。食べ物だけならいいのですが、口の中のバイ菌も一緒に入っていくので、肺炎になるのです。口の中を清潔に保つことが大切ですね。自分でできないことは歯石の除去です。歯石は歯垢が固まったもので、その90%以上はバイ菌です。歯石から出る毒で歯や骨を溶かして、ついには歯周病になります。半年に1回は歯医者さんに行って機械を使って歯石を取ることをお勧めしますね。自分でできることは歯を磨くことです。歯磨きは食後3回が基本です。寝ている間にバイ菌がウジャウジャと繁殖しますので、特に寝る前はていねいに歯磨きをしてください。入れ歯もしっかりと洗うことが大切です。歯みがきしないでうがいをしてもだめですね。歯周病の方は専用のうがい薬を使ってください。歯がある方は元気です。こんな方が居ました。家族との意思疎通はできていたけど表情は殆ど無い、殆ど寝たきりの高齢の方でした。家族から入れ歯を作って欲しいと依頼されましたが、本人は嫌そうだったし、そこまでして作る意味があるのだろうかと思いました。ところが、入れ歯を入れて間もなく表情が出てきたのです。問いかけにうなずき、言葉も出て会話ができるようになった。そうしているうちに自分でご飯を食べ始めました。食べる楽しみは当然ですが、噛むことができることで、生活の質がどんどん良くなっていったとても良い実例でしたね。このような経験を通じて、私は歯科医師として治療だけでなく、これからの超高齢者社会で貢献できることがまだまだあるのではないかと思います。80歳で20本の歯を残そう口の中のバイ菌も一緒に歯石から出る毒寝ている間にバイ菌が言葉も出て会話ができる